今回はプラ板を使ったガンプラのディティールアップについて解説していきます。ディティールアップをマスターすれば、よりオリジナリティあふれる作品を作れるようになります。
今では様々なディティールアップパーツが流通し、簡単にガンプラを作るのとさほど変わらない手間でディティールアップをできるようになりました。一方で、プラ板で自分の思い通りのディティールを作れるようになれば、より自由に思い描く作品が作れるようになります。
これまで初心者向けの記事を投稿してきましたが、今回は初心者からもう少し上のレベルを目指したいと言う方向けの記事になります。
それでは内容に入っていきましょう。
プラ板の切り方
まずは基本であるプラ板の切り方から。
一般的に売っているプラ板はA4サイズなど、そもままでは扱いにくいので、ハサミなどで扱いやすいサイズに大まかに切り分けます。この段階では特に精度などは考えずに適当でOK。
大体自分がどれぐらいのサイズをよく使うかわかっていれば、買ったあとすぐに切り分けて保管しておくと便利です。
ここからは、実際に使う形状にプラ板を切り出します。プラ板を切るときは基本的にデザインナイフを使用します。
やり方は簡単。まずはデザインナイフで3〜4回同じところに傷をつけます。ある程度の深さになれば、パキッと割ります。割ったあとはヤスリで断面を整えます。
ハサミやニッパーを使うと、断面が変形したり、プラ板が曲がってしまうので断面が荒れにくいデザインナイフでプラ板を切れるようになると便利です。
デザインナイフで直線を切るのは比較的簡単ですが、曲面は結構難しいので、慣れないうちはハサミで大きめに切ってヤスリで整えるのもありです。
別にどのツールが正解とかはないので、臨機応変にツールを使い分けていきましょう。
万能に使える短冊形状をマスター
いきなり複雑な形状を切り出すのは難しいと思うので、まずは万能に使える方法をお教えします。
万能に使えて便利なのが短冊形状です。短冊形状の切り出しにあると便利なものがこちら。
デザインナイフは基本として、L字の定規と直角定規があると便利。金属製なら定規が削れる心配もないのでおすすめ。(100均でも手に入ります)
定規を組み合わせて使うことで、直角と並行に切ることができます。
この短冊さえできれば幅と長さ、プラ板の厚みを変えることでいろんな場所に応用が可能です。
また、応用として、端を斜めに切れば、台形や平行四辺形のディティールを簡単に作れます。
同じ形を量産する場合は、カッティングマットなどを基準に使えば比較的簡単に同じ形を切り出せます。
さらに短冊状のプラ板を複数組み合わせれば、工夫次第で多角形ならどんなパターンも作れます。
このように、短冊形状と斜め切りをマスターすれば、ディティールアップの幅がかなり広がります。
もっと複雑な形状を正確に切り出したい場合は?
短冊状のプラ板を組み合わせれば、いろいろな形ができると説明しましたが、パーツにピッタリ合うような複雑な形状を作りたい場合もあるとあると思います。
正確に計測して正確にプラ板を切りだせばいいだけの話ではありますが、なかなかこれが難しい……
そんな時はマスキングテープやメンディングテープなどで先に形状を写し取るます。
テープ(写真は透明なメンディングテープ)をパーツに貼って、油性ペンで欲しい形を書き出します。このテープをプラ板に貼って切ることで、簡単に求める形状を切り出すことができます。
この時のコツとしては、プラ板を切る時に形状をぴったり切り取るのではなく、1辺ごとにきっちり切り離すようにすると角が欠けにくいです。
他にも曲線を切り出したい場合などもあるでしょう。そういう場合はテンプレートを利用すれば、簡単に切り出せます。
プラ板のディティールアップでは、定規やテンプレートを利用して、いかに綺麗な形に切り出すがが鍵となります。思い通りの形にプラ板を切り出すことさえできれば、センス次第で表現の幅が大きく広がります。
まとめ
今回は、プラ板を使ったディティールアップ方法について解説しました。短冊状のプラ板を使う方法は、簡単にいろいろな形を作れるので覚えておくと便利です。
プラ板を思い通りの形に切り出せるだけでも、作品の幅はかなり広がります。パテと組み合わせれば、作れない形状はないと言っていいほどです。
ディティールアップについてはかなりセンスによる部分が大きいですが、基本であるプラ板の切り出しさえマスターできれば、いろいろな作品を見て真似をしているうちにセンスも磨かれるので、努力あるのみです。
よかったら皆さんも実際に手を動かして試してみてください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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