ガンプラの塗料の種類と相性を確認しよう!【ガンプラをつくろう第4弾】

ガンプラ

ガンプラをつくろう第4弾です。今回は塗装前の基礎知識について書いていきます。塗料の種類と相性をマスターすれば、それだけ塗装の幅が広がるので、頑張って覚えましょう。

注意:今回はあくまで使った個人の感想ですので、人によっては意見が合わないかもしれません。

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塗料の種類

まずは、塗料の種類について説明します。

市販で手に入りやすいものとしては、ガンダムマーカー、水性アクリル塗料、ラッカー系塗料、エナメ系塗料となります。それぞれの特徴について述べて行きます。

1.ガンダムマーカー(アルコール系)

アルコール系の塗料でプラモデル系の塗料では最も手軽。一本200円程度。あまり知られていませんが、ビン系の塗料よりコストパフォーマンスは悪いです。

特徴としては、ペン型でさっと塗ってさっと片付けられます。失敗しても消毒用アルコールで簡単に落とせるが、その分塗膜は弱い。基本的にムラになりやすいが、塗料皿に出して筆で塗ったり、ガンダムマーカーエアブラシシステムを使ったりすれば、ムラはかなり改善可能です。

入門用としては入りやすいですが、色によって下地隠蔽力やムラの出来やすさが違うため、使いこなすのが難しいと思います。特にホワイトは何回も重ね塗りしてやっと発色がよくなります。

メタリック系の発色が良く、センサー部の部分塗装に使いやすい。一方で、劣化しやすく、塗装後のコーティングが必須です。

評価としては、使いこなそうと努力すれば、それなりに使えるといった感じです。私は部分塗装にたまに使う程度で、メインで使うことはありません。

2.水性アクリル塗料

プラモ屋や画材屋で手に入る水性塗料。タミヤカラーやアクリジョンがこれに当てはまります。画材屋のチューブの方は使ったことがないので、ここではプラモ屋で売っている方をメインに書いていきます。海外製のもの高性能なものもありますが、入手難易度的に今回は割愛。

特徴として、他の瓶系塗料と比べてにおいが少ないです。水で伸ばして使えますが、専用の薄め液を使った方がムラを抑えられ、扱いやすいです。戦車系プラモで使われるためか、微妙な色の違いのラインナップが多い点は大きなメリット

一方で、においがないわけではないことと、塗膜が弱く、ラッカー系と比べてムラになりやすいことが弱点。

評価としては、匂いが少ないことを推しているわりに結構においます。塗膜が弱いのでラッカーと比べると気を使うのでメインでは使いません。一方で、ラッカーの上に塗れるので、ウェザリング迷彩柄などを作るときにはよく使います。

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3.ラッカー系

プラモデルでは最もスタンダードな塗料Mr. COLORガイアカラーがこれです。特徴として、塗料の食いつきがよく、塗膜が強い。乾燥が早く、塗料の伸びもよいため、作業性が良い。

一方で、シンナー臭が強く、換気が必要。部屋で使うと次の日までにおいが残ることも。

評価としては、全体的に使いやすい優等生という印象。“におい”さえクリアできればこれだけでいい感。

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4.エナメル系

塗膜が弱いため汚し塗装や部分塗装向きの塗料。正直いうと、使ったことがないです。乾燥がおそいため、筆塗りに向いているらしい。(使ったことないので……)

溶剤の関係で、プラスチックに浸透するため、下地をしっかり作らないとパーツ割れてしまう事がある。(これが怖くて導入に踏み切れない)

薄めて墨入れに使われることもある

評価としては、部分塗装向きの塗料。プラに浸透するのがネック。スミ入れだけにわりきって使ってみようかなという塗料

まとめ

最後に全塗料のまとめになります。

塗装初心者はガンダムマーカー→ラッカーという順番でステップアップしていくといいと思います。ラッカー塗料を使いこなせるようになればだいたい同じ要領で他の塗料も使えます。

ここで紹介した以外にも、ファレホなど、いろいろな塗料がありますので、使ってみて自分が気に入ったら導入していくという感じでいいと思います。

塗装色の基礎

ここからは塗装の基礎について説明していきます。

塗装においては、下地の状態が重要になってきます。これまでに説明してきたように、塗膜をきちんとプラに食いつかせるには、ヤスリをして、表面を荒くすることが有効です。

こちらは、物理的な問題になります。ここからは、色相的な問題について説明します。

塗装を行うときには、下地の色によって、仕上がりの色が変わります

例えば、下図のように、暗い色と明るい色の上に同じ色の塗料で塗装を行った場合、最終的な仕上がりが変わります。

下地の色が極端に違う場合、同じ塗料を塗った場合でも、下地の色によって、最終的に違う色のような仕上がりになってしまいます。

これを防ぐために、下地としてサーフェイサーを使用します。下地隠蔽力の高いサーフェイサーを塗り、一度全パーツ同じ色にすることで、仕上がりを均一にすることが可能です。

サフの色も白や灰色など、何種類かあります。ですが、一つだけ問題があり、私が知る限り、筆塗りでムラなく均一に塗れるサーフェイサーはありません。

基本的に、エアブラシや缶スプレータイプが使われますが、そもそも色付きサフを吹けるような環境ならエアブラシを使います(半ギレ)。

よって下地の処理が筆塗りモデラーの課題となります。基本的に、明るい色でなければ、筆塗りの場合は塗膜が厚くなるのでそれほど気にする問題ではないのですが、パテを使用したところや、濃い色のところを薄い色に塗りたいときに問題がでてきます。

そういうときの救世主がこちら

ガイヤカラーアルティメットホワイト!

この商品は通常のホワイトと違って、顔料成分の割合が多く、下地の隠蔽力がかなり高いです。色自体もクールでもウォームでもない真っ白という感じで下地にもってこいの塗料です。

実際、私ももとのプラモから大幅に色配置を変える場合は、一度アルティメットホワイトで塗ってから塗装するぐらい使い勝手がいいです。塗膜は厚くなりますが、筆塗りサーフェイサーよりは薄いと思います。

欠点として、ガイアカラー自体がタミヤカラーなどと比べても売っているところが少なく、入手難度が微妙に高いです。

しかし、これさえあれば、明るい色の塗装もなんとかなるので、一本持っておくのがおすすめ。

重ね塗りの基本

次は重ね塗りの基本について説明します。

まず、塗料の種類によって重ね塗りできるかできないかが変わります。

簡単に説明すると、使っている溶剤が他の塗料を溶かす場合、重ね塗りは不可になります。

ラッカー塗料は一番溶剤が強いため、エナメル塗料や水性アクリル塗料の上には塗れません。逆にガンダムマーカーは使っている溶剤が一番弱いため、どの塗料の上にも塗れますが、どの塗料も上に塗ることが出来ません。

これが基本です。ラッカーが一番下、ガンダムマーカーが一番上と覚えましょう。

水性アクリル塗料とエナメル塗料はその間で、どちらを上にしても構いません。

これだけです。仕上げのトップコートも水性とラッカー系があることに注意すれば、使った塗料との相性でどちらを使えばいいかわかります。(心配なら水性を使えばOK

同じ塗料どうしで重ね塗りする場合、十分に乾燥していれば重ね塗りできます。このときの注意としては、さっと塗ってさっと乾かすことです。原理的に、塗料が下の層を溶かす前に乾燥してしまえば、混色は起こりません。

これだけ注意すれば、塗料の種類については大丈夫です。

次は、色の種類による重ね塗りついて説明します。

基本的に一番大面積のベース色をはじめに塗ります。その後部分塗装をしていきます。

こうすることで、作業が簡単になります。

次に、色が極端に違う場合は薄い色→濃い色の順番で塗ります。

理由は単純で、例えば白を黒く塗るのは簡単ですが、黒を白にきれいに塗るのは隠蔽力の問題で難しいからです。こういったことを避けるために、薄い色から塗っていきます。

ベース色が濃い色の場合は面倒ですが、最後に塗る方がきれいに仕上がります。

駆け足気味になりましたが、ここまで頭に入れておけば大失敗はしないと思います。

まとめ

今回は、塗装の前に塗料の種類や塗装の順序について解説しました。次回は、実際に私が塗装している環境やおすすめの道具について紹介し、HGUCザクⅡをどんな感じで仕上げるかを書く予定です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、次回もお楽しみに。

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