筆塗りに必要なものを準備しよう!【ガンプラをつくろう第5弾】

ガンプラ

ガンプラをつくろう第5弾です。今回は私の塗装環境の紹介と、いよいよHGUCザクⅡの塗装……の直前まで作業を進めます。(本格的な塗装は次回からで(汗))

筆塗りのための道具の準備と色決めがメインです。

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なぜ、筆塗りなのか?

まず前提として、私はガンプラの塗装は基本筆塗りで行います。

理由は色々あって、一つはエアブラシを導入する金銭的余裕がないため、もう一つは家の都合で排気系やエアー系の設置が不可能であるためです。

1つ目に関してはそれほど問題ではないのですが、エアブラシを検討したときに調べた結果、初期費用に5万円〜10万円かかります。調べたころから変わっているかもしれませんが、使い続けるかわからないものにいきなりそんなに投資する余裕はありません。

2つ目に関しては住宅問題です。エアブラシを使う際には、基本的に塗料を含んだエアーを吸わないように排気するダクトなどを設置する必要があります(健康を考慮しないなら別)。

自分の部屋には窓が2つあるのですが、どちらも隣の家に面しています。しかも窓to窓状態。こんな状態で塗料を勢いよく排気したらもはやテロ行為です。そのため排気系を導入することは出来ません。ぶっちゃけ筆塗りでもギリギリだと思います。(めったに相手側の窓が空いてないから多分セーフ……)

また、拘りだすとコンプレッサーというエアーを送る装置を使うのですが、シンプルにうるさいです。研究でポンプを使うことが多いのですが、そんなに大きくないとはいえ、あんなにうるさいものを部屋で使いたいとは思いません。家族にも迷惑です。

そんなこんなで現在筆塗り派に落ち着いています。

誤解してほしくないのは、エアブラシだろうが筆塗りだろうが、匂いに関しては確実に周りに迷惑がかかるので、最低限家族には了承を得てください。隠せるレベルのにおいではありません。

筆塗りorエアブラシ、どっちがいいの?

いろいろ書きましたが、別に筆塗りに不満があるわけではありません。筆塗りとエアブラシ、どちらも良い点と悪い点があります。ここでは、筆塗りの視点から、それぞれの比較を行って行きます。

ムラの出来やすさ

まず筆塗りとエアブラシの大きな違いは、ムラの出来やすさです。現在、エアブラシが一般的に使われている大きな理由として、ムラができにくいという点が挙げられます。

簡単にムラの出来やすさを表現すると、塗装の綺麗さにおいて、筆塗りの熟練者=エアブラシ初心者ぐらいの出来になります。よって、ただガンプラをきれいに塗りたいという考えなら迷わずエアブラシを選んでください。満足できる出来に達するまで筆塗りのほうは圧倒的に時間がかかります。

筆塗りで一般的なきれいな塗装を行うのは茨の道です

どちらでも熟練が必要ですが、根本的に熟練の方向性が変わってきます。筆塗りはいわゆる絵画に近いイメージで、エアブラシは画像ソフトの塗りつぶしに近いイメージです。

そもそも、色の表現方法、ジャンルが違うのです。

筆塗りは筆ムラで味を出していくのに対し、エアブラシはグラデーションで味を出していきます。

なので、そもそもどちらが優れているとかいう問題ではないのです。油絵とデジタル作画のポスターで比較しているようなもので、もはや好みの問題です

作業性

作業性に関してはどちらも同じだと思っています。よくエアブラシの方が楽だと言われていますが、そんなことはないと思います。

エアブラシは面で塗るのは得意ですが、その分、1つのパーツを塗り分けるには、マスキングが必須になります。重ね塗りの回数もエアブラシの方が多くなります。

色を変えるときにも、一度塗料を抜いて、部品を洗って〜とやっていると地味に時間がかかります。その点筆塗りは筆を洗えばすぐ使えます。筆を何本も用意するのも簡単です。

片付けにも同様のことが言えるので、作業性に関してはどちらも変わらないと思います。

ベース色はエアブラシで塗って、他を筆塗りとかなら楽かもしれませんが。

色の表現

ムラの出来やすさでも述べましたが、筆塗りとエアブラシはもはやジャンルが違います。

ガンダム作品で例えると、筆塗りが08小隊とか鉄血系、エアブラシがガンダムSEEDやOOといった感じでしょうか。

うまく言えませんが、筆塗りはエアブラシよりも重くて泥臭い表現が得意で、塗料の都合でつや消しの淡い色や地味で濃い色が得意です。(色に関しては個人の趣向かもしれませんが)

一方でエアブラシは、軽くてきれいな表現が得意で、艶ありやビビットカラーが得意です。

どちらも得意というだけで、塗り手次第ですが、筆塗りでスポーツカーみたいにつやつやでキラキラした塗装をしたいというのは難しいと思います。

よって、自分の作風に合わせて選べばいいと思います。私自身はセイラマスオさんの作風にあこがれて筆塗りを続けています。好きなモデラーの作風を真似するというのも選び方の一つです。

ここまで書きましたが、悩んだらエアブラシでいいんじゃない?って感じです。そっちがスタンダードな感じですし。

My塗装環境、使っているものとか

エアブラシにしたらとか言っておきながら、筆塗りの紹介をしていきます。

前回紹介した通り、基本的にラッカー系の塗料を使っています。

使うのはMr.COLOR とガイアカラー。気に入った色があれば買う感じです。

溶剤だけは基本的に同じものを使い続けています。それがこちら。

ガイアカラーT-07 モデレイト溶剤です。この溶剤、中身は溶剤+塗料の乾燥を遅くするリターダー+香料となっています。

筆塗りは乾燥が遅いほどムラができにくく、リターダーは単体でも売っています。このモデレイト溶剤はリターダーが入っているのもいいところですが、香料も入っており、においが抑えられるのが売りです。本来エアブラシ用ですが、筆塗りでも使えます。

大きなメリットとして、においが引くのが早く、残るにおいもマイルドです。だいたい2~3時間は部屋の匂いが消えるのが早いです。スタメンです。

次は筆です。

基本的に面相筆(細いやつ)、平筆、丸筆の3本で塗装しています。

筆塗りは太めの丸筆と面相筆で塗るのが基本です。猛者は面相筆1本で塗り切るらしいですが、普通は無理です。HGならいけるかも。平筆と丸筆は使いやすい方でいいと思います。

筆も何本もセットで100円とか極端に安くなければ何でもいいです。今はシリコングリップのやつを使っています。気持ち滑りにくいです。消耗品なので毛羽立って来たらガンガン買い替えます。

調色スティックは金属製のものを使用。塗料の撹拌に使います。

塗料皿はよくある金属皿を使っています。いわゆるパレットの役割。

塗ったパーツは乾燥台で乾燥させます。土台もクリップ付きの竹串も市販のやつです。結構便利なのでおすすめ。

あとは筆を洗うための瓶と筆のケア用のブラシエイドどちらも市販品。

洗浄用の方は中に金属の台が入っていて、洗濯板のように筆をこすりつけて洗えるようになっています。

ブラシエイドは塗装後に洗った筆をつけて、筆の毛先がバシバシにならないようにするものです。底の凹凸に筆を軽くこすりつけて、水気をとって乾燥させれば、新品みたいにサラサラの毛先になります。(よく使うのを忘れる)

ここまでが最低限必要な物です。

他に使っているものは後々使うタイミングで紹介します。

HGUC ザクⅡ、色決定

いよいよ塗装に向けて色を決めます。この時間が一番楽しいかもしれない。

まず、説明書に書いてある色見本を確認します。

……なるほど。

無視します。

とりあえず色配合をちゃんと作るのが面倒です。ガンプラは自由だ!(都合のいい言葉ですね)

面倒なのは事実ですが、初心者の場合は特に色を混ぜるというのは止めた方がいいです。なぜなら、均一かつ、同配合で色を作り続けるのが難しいからです。

そもそも瓶内でさえ塗料の分離や顔料濃度の差がでるのに、初心者が均一な色を調色、維持するのは難しいです。

そういう訳で、初心者は店で気になった色を買ってそのまま使えばOKです。

今回は以下の色で仕上げます。

・薄い緑→Mr.COLOR 135 ロシアングリーン1
・濃い緑→Mr.COLOR 15 暗緑色(中島系)
・関節部→Mr.COLOR 61 焼鉄色
・クツ部など→タミヤカラー XF-84ダークアイアン(履帯色)

基本はこの色でいきますが、あんまり開封してない色もあるので、問題があればあとで変えます。(今回は在庫から選んでいるので……)

全体的に素組よりも濃い目の色になる予定です。オリジナル感を出すために指定の塗り分けから少し離れた感じにしてみようと思っています。

HCUC ザクⅡ、ちょい改修

最後になりますが、ザクⅡをちょっといじっていきます。

まずはモノアイから。モノアイの土台となる部分はフレーム色で塗るか悩んだ末にMr.COLORの光沢ブラックで塗装。

モノアイの方は手元にあったWAVEのHアイズを使うことに。サイズはシールと同じ大きさのφ3.5 mmを使用

裏面をMr.Metallic COLORのGXメタルピーチで塗装。クリアパーツの裏をメタル系で塗装することで、光っているような感じに出来ます。センサ類に使えるメジャーな手法。乾燥後接着する予定。

つぎは背中のランドセル部、設定的にはここにはなにもないのですが、寂しいのでディテールアップパーツを追加。ホームセンターで買った接着剤で接着。

この接着剤は透明度が高く、ゴムっぽい質感です。はみ出した部分もデザインナイフて簡単にめくれるので、接着強度が必要ない部分には便利です。

こういうディテールアップパーツは1回買うと色々なところで使えるので便利です。

最後に肩の合わせ目消し。こちらは1度合わせ目消しを行っているのですが、段差と隙間が酷買ったのでタミヤセメントを上から追加して様子見。

失敗したら上から適当に切ったプラバンで隠します。

まとめ

今回は筆塗りと私の塗装環境の紹介をしました。今回、HGUC ザクⅡの方にも手を入れましたが、工作自体の難易度は低いので、ぜひ挑戦してみてください。

次回からは本格的に塗装に入る予定です。ザクⅡの制作もいよいよ大詰めです。

次回もお楽しみに。

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