塗装の前に下処理をしよう!【ガンプラをつくろう第3弾】 

ガンプラ

ガンプラをつくろう第3弾―下処理編―です。

今回は塗装の前処理、かつ塗装なしでもかっこよくなる下処理について解説していきます。前回に引き続き、HGUCザクⅡを下加工していきます。

今回解説するのはゲート跡消し合わせ目消しスジボリの3種類です。

それではガンプラをつくろう第3弾張り切っていきましょう!

スポンサードリンク

道具の準備

今回使うのは画像の道具になります。

今回はデザインナイフを使用します。カッターと比べても切れ味が段違いなので取り扱いには注意しましょう。

私自身一回指先をサックリやって大出血したことがあります。何年経っても傷跡が残っています……

今回は比較的安価な道具を揃えたつもりです。スジボリ用はケガキ針さえあればなんとかなります。最悪、安全ピンや画鋲でもなんとかなります。

それでは内容に入って行きましょう。

ゲート跡消し

前回、ゲートの切り方を解説しましたが、今回はゲートを切った跡に残ってしまった跡の消し方について解説します。と言ってもやることは簡単、ヤスリで削るだけです

ゲート跡の種類は大きく3種類あります。

画像のように同じゲート跡と言っても、パターンによって消す手順が異なります。

①の表面に傷のように残っている場合は紙やすりで削ります。

この時使用するのはだいたい#400〜600の紙やすりです。紙やすりについては、番号が大きいほど目が細かい=表面がきれいになるとだけ覚えていれば十分です。今回は#600を使用しました。

注意するのが削り方で、往復でゴシゴシ(↔)削るのではなく、一方方向に向かって(→)削ってください。

②の突起状に残っている場合は金属ヤスリかデザインナイフで突起を削り取ってから紙やすりで削ります。デザインナイフを使用する場合は面に対して刃を垂直に立てて削ることで、カンナのように削る部分を最小限に抑えることが出来ます

③の凹状にえぐれている場合は、軽度なら①と同様に紙やすりで削ります。重度の場合はパテで埋めるなどしないと元通りにはなりません。正しい切り出しを行っていれば、基本的にパテを使うほどまでにはならないはずです。

いずれの方法でも、削る面を意識し、角が丸くなったり、えぐれたりしないように注意します。

基本的に紙やすりを使って、ゲート跡は見つけ次第消していきます。

合わせ目消し

次は合わせ目消しについて解説していきます。

合わせ目も大きく分けると3パターンになります。

①のようにパーツの間に隙間ができているパターンが代表的な合わせ目になります。

いずれのパターンもタミヤセメントを使用し、合わせ目を接着してから、ゲート跡消しと同じ要領で合わせ目を消していきます。

イメージとしては、プラを部分的に再整形するような感じです。原理的には溶接に近いイメージです。

ポイントとしては、接着するラインに沿って、溶けたプラがはみ出るように接着剤を多めに塗ります。

その後、はみ出た部分を削ることで、合わせ目が消えて平坦になります。

今回、接着から切削までだいたい4時間以上放置しています。タミヤセメントが完全硬化までかなり時間がかかるので一晩から1日放置してから作業するのがおすすめです。

硬化前に無理に削ろうとすると、逆に軟化したプラを抉ってしまうことがあるので止めた方がいいです。(何度かやらかした経験あり)

図を見ればわかることですが、注意点としてタミヤセメント以外の接着剤は絶対に使用しないでください。硬化が早いからと間違っても瞬間接着剤などを使用してはいけません。

タミヤセメントのようにプラ自体を溶かすタイプ以外の接着剤を使用した場合、隙間に接着剤が挟まるだけで、表面の段差がなくなっても、合わせ目は消えません。

逆に、塗装前提の場合は作業性向上のために普通の接着剤で段差だけ消す場合もあります。

②③のパターンはデザインナイフや金属ヤスリを駆使して突起部分を削って表面を整えてからヤスリで削ります。

実践!

ここからは実際のキットで合わせ目消しのポイントを見ていきます。

まずは胴体から。

サイドから上部にかけて赤で囲ったところに合わせ目ができます。基本的には隙間タイプですが、首周りが複合タイプで結構複雑に段差ができています。オレンジの部分は少しアレンジを加えるため、後述します。

基本に忠実に、セメントを塗って、

むにっと

デザインナイフである程度削って、#600の紙やすりで整えます。

首周りはヤスリがけしにくく跡が残っているのと、ちょっと寂しいのであとでまた加工を加えるかもしれません。

次は腕まわりです。

前腕は全体的にモナカ構造なので、縦一直線に合わせ目が出来ます。

特に内側はモールドと直交しているので、合わせ目を消すと印象が変わりそうです。

肩まわりも同様にモナカ構造です。

棘周りは曲面かつ立体構造で今回一番の難所です。

ここでパーツが開かないアクシデント発生。慎重にデザインナイフを差し込んで隙間を開けてきます。

前腕は構造的に簡単に後ハメ加工できそうなので赤丸のピンを完全に切り取って、別々に合わせ目消し。

スライドインできる構造にしてあとから接着予定。

エアブラシなどで塗装する場合は、後ハメ加工で合わせ目消しをしてから塗り分け後に組み立てると作業しやすいことがあります。

今回は(多分これからも)筆塗りで仕上げるため、基本的に後ハメ加工を考えることはあまりありません。詳しくは塗装のときに解説します。

それぞれ合わせ目消しをします。

ショルダーパーツも同様に合わせ目消しをしていきます。デザインナイフで形を整えたあとに、曲面に沿うように紙ヤスリを曲げながら削って行きます。

写真ではうっすら跡が残っていますが、塗装するのでこのぐらいは許容範囲です。

棘の先が変な形になっているのであとで削って整えました。

最後は脚です。(武器類はモナカなので省略します)

全体的に縦に目立つ合わせ目が出来ます。見た目的によろしくないので必ず消しておきたいところです。

とはいいつつも、構造的に太もも部分は接着すると赤丸の関節パーツが塗装出来なくなるので、今はまだ接着しません。

脛は矢印部分で外して接着後でも組み立て可能なので合わせ目を消します。

これで一通り合わせ目消しは完了です。

今回は合わせ目が目立つわりにパーツ数が少なく、形状もシンプルなので、そこまで大変ではありませんでした。

合わせ目消しやゲート処理を行うと、モールドが浅くなることや、消えてしまうことがあります。次は、そんなときに使えるモールドの処理方法について解説します。

コメント