HGIBOバルバトスルプス製作記#2になります。今回は瞬間カラーパテを使った肉抜き穴の穴埋め作業になります。ラッカーパテが苦手な方向けの肉抜きの処理方法です。
それでは早速内容に入っていきましょう。
瞬間カラーパテ
まずは使用する道具からです。一般的に、穴埋めにはエポキシパテなどが用いられますが、今回はガイアノーツの瞬間カラーパテとWaveの瞬着硬化スプレーを使います。
この瞬着カラーパテの大きなメリットは、硬化スプレーを使うことで、硬化時間を大幅に短縮し、作業性を上げる事ができます。さらに、複数のカラーを調色することで、理論上ランナーの色と同じ色のパテが作れるため、塗装なしで仕上げる場合にも使えます。
今回は全塗装で仕上げるのでグレーのみ使用します。
使い方は簡単で、使いたい場所に塗り、硬化スプレーをプシュッとするだけです。これですぐに切削作業に移れます。
(硬化スプレーなしだと厚さ次第ですが早くて数十分、長くて2、3日かかります)
試しに前回切り取りに失敗したソードメイスの抉れたところに使ってみます。
カラーパテを塗って硬化させた直後はこんな感じ。
これを金属ヤスリや紙やすりを使って削って行きます。削ったあとの写真がこちら。
抉れた後がきれいに埋まっています。
大きなものは作れませんが、パテの中ではかなり使い勝手がいいのでおすすめです。
それではキットの方に使っていきましょう。
アンテナ・つま先
肉抜き穴が気になった箇所から作業していきます。まずはアンテナとつま先、あまり目立たない場所ですが、見えたら見えたで気になるので埋めていきます。
まずはアンテナ裏から瞬間カラーパテを塗っていきます。ついでに先端についている安全フラッグをニッパーで切り取り、金属ヤスリで形を整えます。
余分なカラーパテを削り落として完成。
アンテナ先を尖らせるのは定番加工ですが、かなりかっこよくなるので素組みでもやった方がいいです。
次はつま先。こちらは穴が深いので、少し厄介です。
図のように穴が深い場合は硬化スプレーをしても表面しかパテが固まりません。生卵のような状態で、固まったと思って作業していると、パキッと割れて中から生のパテが出てくることが少なくありません。
↓お手本のような失敗例
そのためパテを少しずつ薄く硬化させながら積層していきます。
完成したのがこちら。こちらもついでに爪の先端を金属ヤスリで尖らせます。
肘
次は肘付近のパーツです。
こちらも同様にパテを持っていきます。
かなり気泡が入ってしましました。こういう時は、上からもう一度パテを盛って気泡を埋めます。
端の形が歪なので、ついでにプラ板で蓋をしました。
プラ板はデザインナイフで軽くなぞり、割るようにするときれいな直線が作れます。今回は直定規にプラ板の一辺を合わせて、三角定規を使って短冊状のプラ板を作ります。
この方法だと、簡単に同じ幅のプラ板を量産できます。いろいろなところで使えるので覚えておくといいです。
ちなみにちゃんとしたプラモ屋では短冊状のプラ板を売っていたりするので、めんどうな場合はそちらを買うのも手です。
白い肘装甲パーツの方も同様に穴埋め。
胴体
胴体も同様に進めていきます。まずは首のアンテナ。
アンテナと首の間のパテが流れ込んでしまった部分はデザインナイフで少しずつ削って形を整えます。
胸の裏。同様の作業です。
穴埋め箇所はまだありますが、キリがいいのでここで一旦終わります。
まとめ
今回は瞬間カラーパテの穴埋め作業を行いました。目立つ部分の穴埋めだけでも行えば、おもちゃ感がぐっと下がります。
瞬着パテは作業性がいいものの、深い穴を埋めるには、少しコツが要ります。このあたりは使っているうちに慣れると思います。普通のパテよりも圧倒的に使いやすいのでおすすめです。
次回は腰から下の穴埋めとプラ板を使ったディティールアップを少しやる予定です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。
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